あなたにとっての人生

今こそあなたの人生を見つめ直す時

『サザエさん』の終わりの歌で、伸び縮みする山小屋

『サザエさん』は1969年から放送されている日本最長のテレビアニメである。
もう半世紀以上放送されているのだから、そのエンディングを見たことのない人のほうが少ないだろう。
その歌の最後のところで、場面は磯野家のハイキングに切り替わる。
一列になって山小屋を目指して歩く一家7人。サザエさんが先導し、ワカメちゃん、カツオくん、波平さん、フネさん、タラちゃんを肩車したマスオさんの順だ。
これは、いわゆる「その場面で曲終わり」じゃなくて、「エンディング曲の一部」である。
その歌詞には、
山に登ってみたり
草原を歩いてみたり
空を見上げたり
太陽を眺めたり
川に浸かってみたり
風に吹かれたり
花を見てみたり
竹を折ったり
雨に打たれたり
鳥になったり
魚になったり
星を見上げたり
空を見上げたり
太陽を眺めたり
山に登ってみたり
草原を歩いてみたり
空を見上げたり
太陽を眺めたり
と続く。
その最後に加えられたのが、
そんなことをするのが
大切だけど
それで寂しくならないように
みんなでいよう
という歌詞である。
「大切だけどそれで寂しくならないように」
そういう歌詞があるからこそ、
「このアニメは僕の思い出である。」
という人が多くいるのだ。
それは、
「自分で旅に出てみたり、空を見上げたり、鳥になったり」
ということを、
「みんなで一緒にすること」
ではなくて、
「みんなで一緒にすること」
ということで思い出を作っているのだ。
こういう思い出の作り方を知っている人は、
やはりそれだけ「幸せな人生を送ってる」
ということを意味しているのだ。
なぜなら、
「それで寂しくならない」
ということである。
レンタルDVDの中に、この歌のエンディング曲を収録しているものがある。
そんなDVDを持っている人は、
「それで寂しくならないようにみんなでいよう」
という歌詞を知っている人は、
それだけ「幸せな人生を送っている人」
である。
それはなぜか。
「自分で旅に出てみたり、空を見上げたり、鳥になったり」
ということを、
「みんなで一緒にすること」
ではなくて、
「みんなで一緒にすること」
ということで思い出を作っているのだ。

『サザエさん』の終わりの歌で、伸び縮みする山小屋
Scroll to top